意外と知らない「プラチナ」の本当の使われ方
2026.01.14
― ジュエリーだけではない“見えない価値”とは ―
プラチナと聞くと、指輪やネックレスといった高級ジュエリーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。確かにプラチナは、白く美しい輝きと耐久性から、長年にわたり装身具として愛されてきました。しかし実は、世界で使われているプラチナの多くは、私たちの目に触れない場所で活躍しています。
プラチナは非常に高い耐熱性・耐腐食性を持ち、化学反応を促進する「触媒」として優れた特性があります。そのため、自動車の排ガス浄化装置や化学プラント、医療機器、半導体製造装置など、現代社会を支える分野で欠かせない素材となっています。
特に環境規制の強化が進む近年では、自動車関連分野におけるプラチナ需要が再び注目されています。排出ガスを抑制するための装置には高性能な触媒が必要であり、代替が難しい素材としてプラチナの存在感は依然として大きいのです。
また、医療の分野では人工臓器や治療器具、歯科用素材としても利用されています。人体への影響が少なく、長期間使用できる点は、他の金属にはない大きな強みといえるでしょう。
こうした背景から、買取の現場でも「これは売れないと思っていた」という工業用部品や歯科用合金が、実はしっかりと価値を持っているケースが増えています。ジュエリーとしての美しさだけでなく、素材そのものの価値が評価されるのがプラチナの特徴です。
使っていない、壊れている、古い――
そうした理由で眠ったままになっているプラチナ製品にも、思わぬ価値が残っているかもしれません。プラチナは、見える場所だけでなく、社会の裏側で価値を発揮し続けてきた金属なのです。